GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

言霊:デジャヴの世界で思わず漏れた言葉

想像力のない人は、きっと残酷な人だよ。

ドキュメンタリー監督
中井信介
今日のNEWS23より、韓国のテチュビ村で、米軍基地拡張のための
土地の強制接収に反対する人々の目の前で、村人の支えだった
小学校が強制的に取り壊された後の一言。

このテチュビ村はかつて三度立ち退きを迫られ、縮小されていった。
一度目は旧日本軍の基地建設で。二度目は跡地への米軍基地建設で。
そして三度目は、米軍基地拡張で。今回の拡張で、もう村には住める
場所はなくなるらしい。

こういった光景。日本も無縁なわけではない。

国家権力への抵抗という意味では、成田空港建設の問題がすぐに思い浮かぶ。
沖縄や、他の米軍基地候補地においても、いまもなお抵抗運動はある。

テチュピ村の場合、村人を押さえ込む機動隊の隊員たちも複雑な心境を覗かせていた。
日本と違って徴兵制のある韓国では、軍隊の予備軍して徴兵間もない10代の若者が、
戦場ではなく、軍事訓練でもなく、機動隊の隊員として駆り出されるそうだ。

10代の若者たちに何がわかかる?国家の命令に従って弱者を抑え込む権限を与えられて
分不相応な力を自分に相応な力とはき違えて、その力を何の疑問も異論もなく、
弱者に対して行使できるのか?できないだろうに。だができる者もいる。

彼らはどういう兵士に育つのだろう。力で蹂躙することを、人の尊厳を踏みにじることに
何の疑問も異論も感じない。上の命令を忠実にこなすだけのマシーンとなるのだろうか。

安保闘争時代、全共闘時代。日本にもかつて、そんな時代があった。
隣の国もまた、同じ時代を生きようとしているのか。

なぜ、違う時代を生きられないのか。前例があるのに!

強い憤りから、何かを書かずにはいられなくなった。