改憲:米NYTが「日本再武装」と題してビデオを配信(2013.12更新)
ひょんなことで知り合った平和主義者の方から、米ニューヨークタイムズ(NYT)が衝撃的な企画を始動したことの知らせが入った。日本の憲法改正の動きについて、警鐘を鳴らすビデオが公式サイトのビデオ配信リンクから全編無料で視聴可能だというのだ。その題名も:
「Rearming Japan」(日本再武装)
Calvin SimsとMatthew Orrという人物の合作(2007年)で、彼らがナレーションを交互に担当しているのだとすると、その声からして純アメリカ人で、韓国系や中国系の人でなさそうだ。馬場英治という人物により、あの阿修羅にも投稿されている。絶妙のタイミングでのリリース
日本が参院選の真っ只中にあり、その中で与党自民党が憲法改正を選挙戦の争点ともしているなかでのこのビデオのリリース。製作は2007年7月となっており、まさにこのタイミングを狙ってのリリースである。しかも、米メディアによるものだから、公職選挙法にもまったく触れない。いわば、「合法的な内政干渉」といっていいシロモノかもしれない。日本に対して批判的な記事を書くことが多いNORIMITSU ONISHIの名前がまったく出てこないことが気になるが、東京支局長である彼が関与していない可能性のほうが低いだろう。それにしてもこれが短期間で翻訳され、ネット配信されたら、どうなるんだろう。
リアルな登場人物
この「映画」には現役官僚では、外務省の谷口智彦参事官(外務副報道官)、政治家では現職参議院議員の大田昌秀元沖縄県知事(社民)、衆議院議員の加藤紘一氏(自民)らが登場し、石原慎太郎東京都知事も登場する(第1章)。エンドクレジットを見る限りでは、防衛省・自衛隊も映像・動画などの提供で協力している。クレジット画像に見られるように海外のニュース配信サービス、ロイターやAPもクレジットされており、その内容はAUTHENTIC(真正)なもののようである。さすが、世界のニューヨークタイムズが作るだけのものはある。(了)
追記 2007.07.25
追記 2007.07.25
※本ブログにて、Stiffmuscleさんに協力して映画全編のスクリプト原稿(勿論、英語)を起こした。Stiffmuscleさんが担当した(最も長い)Chapter 1については本ブログで修正版をアップ。ただしアップの順番が前後したので、綺麗にまとめられた全編のスクリプト集一覧は、トラックバック先でもある以下のStiffmuscleさんのサイトを参照してほしい。
再軍備化する日本-NYTの動画「マイボックス」でスクリプト原稿を公開中(2013年12月改訂)
(1)「マイボックス」に全編スクリプト・ファイル(一式)を公開ブログへの転記に使用した清書済みスクリプト原稿ファイル(WORD)一式(章別)を「マイボックス」に公開した。次の手順で入手可能(ただし、ファイルにはプロテクトがかけられており、「読み取り専用」でのみ閲覧可能な状態にしてある)。さらなる修正が必要と判断する場合は、コピー&ペーストで自由に修正されたし。
- このリンクをクリック。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックする
- ダウンロードしたフォルダの中からファイルを選んでダブルクリックする。
有志による翻訳作業の簡略化のため、清書済みスクリプト原稿ファイル一式(章別)を統合した最終WORDファイルを「マイボックス」に新たに追加公開した。次の手順で入手可能。
- このリンクをクリック。
- 「ダウンロード」ボタンをクリックする。
追記 2007.07.27
※新たな有志「おこじょ」さんによって、遂に第1章と第2章の全訳が完成した。起こした全文原稿をまとめてアップしてくれたエクソダスさんの呼びかけに答え、いまも翻訳に取組んでくれている。訳文は以下のエクソダスさんのサイトにまとめられている。
NYT制作ドキュメンタリービデオ「日本再武装」スクリプト日本語版(エキサイト機械翻訳)第1章訳了追記 2007.07.28
※「おこじょ」さんによって第2章までの全訳がそろい、残すところは最も短い3章のみとなったので、弟3章については自分で作業を進めてしまった。訳文はエクソダスさんのサイトにまとめられる予定であるが、現時点では当ブログ内の記事と、ブリーフケースのファイルという形でしか公開されていない。
参考統計 2007年1月時点での憲法改正の賛否に関する意識調査
質問:あなたは憲法改正に賛成ですか? 反対ですか?
http://i.yimg.jp/i/topics/clickresearch/roll_blogparts.swf?poll_id=322&typeflag=1Last Updated 2007.07.31