GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

言霊:戦争の記憶を紡ぐ人々

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手段としての記憶
記憶こそが 生き残る道です
世界各国で精力的に講演活動を行う
アウシュビッツ収容所囚人
ポーランドユダヤ
アウグスト・コヴァルチク氏(86歳)

NHK『探検ロマン世界遺産スペシャル』(2008年3月30日放送分)
「記憶の遺産~アウシュビッツヒロシマからのメッセージ~」より




さまざまな勢力に利用される「被害者の記憶」

一体誰が、彼らに残された傷跡の「記憶」を正しく理解し代弁しているといえるのか。
彼らは精一杯、自らの忌まわしい記憶と向き合い、それを未来に紡ごうとしている。

しかし、彼らの努力は実を結んでいるのだろうか。

コヴァルチク氏の番組しめくくりのメッセージ全文はつぎのとおり。

私は余命いくばくもありません。
次世代へのリレーが役割です。

過去の悲劇を話さずにすむ世の中ならばいいのですが
そういうわけにはゆきません。

民族や経済の利益のために──
まだ 他の人を支配しようとする人々がいます。

かつて人類に敗北をもたらしたことが──
今も 繰り返されようとしています。

記憶こそが 生き残る道です。
単なるスローガンではありませんよ。
NHK字幕より転記