GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

言霊:戦争の記憶を紡ぐ人々Ⅱ

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歯車の役目
軍隊という大きな車輪の中にいると
自分の周りのことしかわかりません。

司令部が何を考えているかなど
わかりようがないのです。

撃てと言われれば撃つしかなかった。

もし自分に決定権があれば
人を殺したりはしなかったでしょう。

でも当時はそれが現実でした。
元米軍第一騎兵師団所属歩兵
ダニエル・ドノバン氏(83)

NHKスペシャル『果てなき消耗戦』
証言記録 レイテ決戦(8月15日放送分)より




原稿お越しをした限りでは、ドノバン氏はこのように英語で述べていた。

When you are a little bit of a thing in a big car -- a big wheel, you know what's going on in your immediate vicinity.
大きな機構のほんの一部、歯車の一部でしかない場合、せいぜい身の回りのことしかわかりません。

You don't know what's going on at the battalion headquarters or regimental headquarters.
司令部や本部で何が起きているかなんて、わかりっこありません。

They did what they were told to do.
彼らは言われたとおりにやっただけであり、

And we did what we were told to do.
私たちも、言われたとおりにやったまでなのですから。

If he had our choices, would he have done the same thing, and had control? No, I don't think so.
自分に選択と決定の権利があっても同じことをしていたか?おそらく、していないでしょう。

But that's the way it was.
でも当時は、そうするほかなかったのです。
訳:GT

どちらも咎められない。それが戦争というものなのか。