言霊:“想像力の欠如”という魔物
戦争や犯罪といった悲劇は、 “想像力”と“想像力の欠如” の両方によって生じるが、 災害は、想像しようと想像しまいと、 平等に無慈悲に、ある日突然襲ってくる。 内閣総理大臣秘書官 邦枝作・小松左京、画・一色登希彦
『日本沈没』 第2巻より(原作)
国家・国民を守る責を持つ者として、為政者には戦争や犯罪などの“想像可能”な出来事を想像し、それに対処するための方策を考える義務があると同時に、“想像を絶する”出来事に対しても、同じように想像し、それに対処するための方策を考える心構えが必要である。
だがときには為政者ですら、一人の人間に立ち返り想像することができなくなるときがある。
そうしたときの判断を、国民は政府という人の集団に委ねている。
人は常に、“想像力の欠如”という魔物に怯えながら暮らしているのかもしれない。
ふと、そう思った。
だがときには為政者ですら、一人の人間に立ち返り想像することができなくなるときがある。
そうしたときの判断を、国民は政府という人の集団に委ねている。
人は常に、“想像力の欠如”という魔物に怯えながら暮らしているのかもしれない。
ふと、そう思った。