映画:007カジノロワイヤル(CASINO ROYALE 007)─2006年
ひょんなことから、レイトショーで007シリーズの最新作を見ることになった。しかも兄弟で。
実は、劇場で007作品を見るのは初めて。全作品欠かさず見ているというのに、劇場で観た試しはなかったのだ。これほど劇場で観る甲斐のあるシリーズもないのだが、何故だろうな・・自分でもわからん。
おそらく今年最後の映画となるのだろうが、いい締めくくりだった。
何かの番組で観たんだが、今作品から暫くシリーズをリニューアルしていくらしい。これまでの「たらし」的なキャラクターを返上するんだそうだ。しかしそれって、歴代ボンドに対して失礼なんじゃないかと思うのだが・・どうなんだろうか。
今作品は、実は1967年に同名のタイトルが出ている。
ところが、これがまったく主旨の違うものとなっていて、シリーズから公式に外されている。
だが俺は実はこの作品を見てしまっていた。だから、シーンによっては重なるところもあった。
ところが、これがまったく主旨の違うものとなっていて、シリーズから公式に外されている。
だが俺は実はこの作品を見てしまっていた。だから、シーンによっては重なるところもあった。
だが安心してほしい。
そして安心してドラマを愉しめるものとなっている。
ボンド誕生の裏にこのような話があったとは思わなかった。
しかし何かこうしたきっかけがあることで、生き方そのものを変えてしまうようなことって、リアルな人間にはあることだと思う。俺はもう劇的な誘因を必要としなくなったが、自分の中で激しく何かが変わろうとしているとき、それはまるで来年公開のスパイダーマン3に登場するブラックスパイダーマンのように、一瞬で自分を覆い尽くす膜のようなものになる。その膜は、自分の隅々までを侵食し、根本から自分という存在を作り変えてしまう。男はときに、こうしたダークマターのようなものを自分の中に作り出すことができるようだ。人によって、そのための誘因を必要とする者とそうでない者がいる。俺はかつて、それが必要な類の人間だった。だが今となっては、俺は自由自在にそれを出し入れ出来るようになったようだ。人間、器用になるものだ。