改憲:(資料)朝日新聞による最新世論調査結果(2010年)
憲法改正「反対」39%「賛成」47%─朝日世論調査
朝日新聞社が今年4月18-19日の2日間に渡って実施した、憲法に関する恒例の全国世論調査の2010年度調査結果が発表されました。結果は、今の憲法を「改正する必要がある」47%(前年比6ptダウン)に対し、「改正する必要はない」39%(前年比6ptアップ)。また「改正する必要がある」と答えた人の理由は、択一回答で「新しい権利や制度を盛り込むべきだから」72%(前年比0pt)が最も多く前年と変わらなかったことに対し、「改正する必要はない」と答えた人の理由で最も多かったのは、「国民に定着し、改正するほどの問題点はないから」43%で、前年最も多かった「第9条が変えられる恐れがあるから」33%(前年比10ptダウン)を10ptも上回りました。憲法9条については、変える方がよい24%(前年比2ptダウン)に対し、「変えない方がよい」67%(前年比3ptアップ)と、前年同様、改正反対が七割近くの数を維持しました。変える方がよいと答えた人の中の統計は、本年度は省略されたようで、公表されませんでした。
「憲法は9条で「戦争を放棄し、戦力を持たない」と定めています。あなたは、憲法9条を変える方がよいと思いますか。変えない方がよいと思いますか」 |
選択項目 | 回答割合 | 前年比 | 増減 |
「変える方がよい」 | 24% | 2pt | ↓ |
「変えない方がよい」 | 67% | 3pt | ↑ |
今年は「変える方がよい」と回答した人が前年比2ptダウンなのに対し、「変えない方がよい」と回答した人が3ptアップと、両方の回答者の割合の増減がほぼ横ばいになり大きな変化は見られないという、同様に今年行われた読売新聞の調査結果とは大きく違う結果となりました(トラックバック先参照)
上記の調査結果について、本年度は、「変えない方がよい」と回答した人に対し、さらに択一選択で質問が行われました。すると、次のような回答が得られました。
いまの憲法9条は、これからの日本の平和や東アジアの安定に、どの程度役立つと思いますか。(択一) |
選択項目 | 回答割合 |
大いに役立つ | 16% |
ある程度役立つ | 54% |
あまり役立たない | 19% |
まったく役立たない | 3% |