GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

動画:長編ドキュメンタリー『ZEITGEIST III』の視聴記録Ⅰ(ブログ版)


製作:ジェントル・マシーン・プロダクションズ(GENTLE MACHINE PRODUCTIONS)
監督:ピーター・ジョーセフ(PETER JOSEPH)

ZEITGEIST Ⅲ : MOVING FORWARD 時代の精神』視聴の全記録Ⅰ 

第一章
人間性(HUMAN NATURE) 

未記録
第一章も必見ですので是非、最初からご覧ください。第一章だけで、30分以上もあります。見応えありです。実は、 第一章は人間性(HUMAN NATURE)に関するものでしたが、完全に見入ってしまってメモすら忘れてました。この章は、人間の将来持つ中毒性、暴力性などの「弱さ」について扱っていました。これらの「弱さ」が、どのようにして周辺の環境・社会によって影響されるか、というものです。記録しないでいて、すみません……(._.)
第二章
社会病理学(SOCIAL PATHOLOGY) 
市場
MARKET
GDPは、現実社会における医療や福祉の充実を示す尺度には全くなっておらず、むしろ産業的な非効率性や社会の劣化を示す基準となっている」したがってGDPが上昇するにつれ、個人的、社会的、環境的問題がむしろ悪化して押し寄せることになる。
「継続的に利益を上げるために、問題を作り続けれなければならない。命を守ること、生態系とのバランスをとること、正しくあること、平和をつくること。どれも現代のパラダイムでは、全く利益にならないのである─マイケル・C・ルパート(調査ジャーナリスト)
MICHAEL C. RUPERT, INVESTIGATIVE JOURNALIST
アンチ経済社会
THE ANTI-ECONOMY

本来経済とは「生活に資する製品を生産および配分するために原材料を効率的かつ節約的に循環させること」を意味する。だが実際の経済は、その完全な対局にある。教科書に載っていない現代経済の根源的な法則「消費循環を持続するために製品の寿命はその生産時から常に限定されなければならない」。すなわち、あらゆる製品が、常に一定の期間内に故障や機能停止を起こさなければ、消費社会は循環しないということだ。これを“計画的劣化”(Planned Obsolescence)と呼ぶ。これはすべての生産産業の市場戦略の要となっている暗黙の法則である。

効率性や持続性、保全性は、我々の経済システムの敵なのである
「どこかの国でGDPが上昇したとき、それは虚構であるか事実であるかにかぎらず、”必要性”が増加していることを意味する。定義上、”必要性”は”非効率性”に根差す。”必要性”の増加とはすなわち”非効率性”の増加を意味するのである」
価値体系の機能障害
VALUE SYSTEM DISORDER

広告の果たす役割「社会の運営を可能にし根幹を支えているのは”価値観”である。そして我々が住む社会も、我々自身の“価値観”により、市場原理の存続を可能とする顕示的消費が行われなければならない」それを支えるのが広告宣伝産業という図式。

"経済学者"について(THE "ECONOMISTS")

オハイオである老人が亡くなった。原因は電気会社が電気の供給を止めたからだった。電気会社の理由は、支払えない老人に電気を供給するのは”利益にならない”からだったという。
ここで学生がミルトン・フリードマンにこう訊く「これは正しかったと思いますか?」
フリードマンの回答「この場合の責任は電気を止めた電気会社にあるのではなく、そのご老人の隣人や友人、周辺の人々にあります。彼らが、個人としてご老人が電気代を支払えるようにして差し上げるべきでした」 

これは正論か?疑問が投げかけられる。

金融システム
MONETARY SYSTEM

金融で個人の消費者が果たす役割「人は金を作り出すための媒体であり、システムの崩壊を防ぐために、金を作り出し続けなければならない」れが、”いま”起きていることだという。 

金融について知っておきたいこと。

1.全ての金は借金から作られる。
2.利子はローンを組むとほぼ全て請求される。

そしてこの返却のための金はマネーサプライに存在しない。この本質はローンによって作られるものであり、その本質とはマネーサプライである。

WSJ誌にある記事が掲載された。なぜ脳に障害のある人のほうが、正常な脳の人よりも投資家として優れているのか。『カイザー・レポート』の著者である金融アナリストのマックス・カイザー氏はこう答える。
「脳障害のある人は共有感覚がないからである。」
『カイザー・レポート』著者、マックス・カイザー(金融アナリスト)
MAX KEISER, FINANCIAL ANALYST
"THE KEISER REPORT"

まとめ1
市場経済と金融が融合すると必然の副産物が生まれる。それが不平等。この不平等は暴力の最も顕著な要因であり、社会の階層化を促進させ、富めるものはますます富み、貧しいものはさらに貧しくなる根幹構造を成す。これを「構造的階層制度」というらしい。

まとめ2 統計上わかっていること
平均寿命=平等な国ほど長い。
薬物乱用=平等な国ほど少ない。
精神病=平等な国ほど少ない。
社会資本(信頼の成り立つ社会)=平等な国ほど大きい。
教育水準=平等な国ほど高い。
殺人の犯罪率=平等な国ほど低い。
犯罪と収監率=平等な国ほど少ない。
乳児死亡率、肥満率、10代の出生率=平等な国ほど少ない。
技術革新=平等な国ほど多い。
さて、我が国この統計に当てはめると日本はどうだろうか。