GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

言霊:偉人の遺した言葉

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民よ、夢を語るな

デモスは夢物語をするな。
大きな人間は夢物語をする。
小さな人間はそれを引っ剥がす。

故・小田実
「九条の会」憲法セミナー②(2007年3月10日)
国際紛争の解決は9条の心で』の質疑応答、59頁より

※デモス=ギリシャ語の「民衆」
デモクラシー(デモクラトス)
クラトス=ギリシャ語の力
デモクラトス=民の力

作家で稀代の平和活動家であった小田実(おだまこと)氏は先月30日、胃がんのため都内の病院で亡くなられた。享年75歳だった。護憲を訴えつづけ「九条の会」でも求心力となって日本の護憲運動の中心的役割を果たしてきた小田氏は、参院選で自民が惨敗するのを「見届けるようにして逝った」という。

その偉人が、遺していった言葉の一つである。

小さな人間(デモス)が持つ力を信じ抜いたこの小田氏の言霊。
デモクラシーとは本当はなんであるか、非常に考えさせられた。

奇しくもこの著書は、先月参加した民間平和省プロジェクトの講師を務められた伊勢崎賢治氏から直接頂戴したものだった。「九条の会」でしか販売していない。市販されていない貴重な小冊子である。いままで直接接したことのない人物だったが、偉大な活動家がその生涯をまっとうしたことに、心から哀悼の意を表したい。

故人のご冥福をお祈りいたします。