GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

言霊:憂国の若きサムライたちへ檄文

「和のグローバライゼーション」という平和戦略

憂国の至情
 ―さて、サムライを自認する君。
 恐らくは、日本の現状に大いなる憂国の思いを抱いていることだろう。今の日本は誇りを失い、独立国と呼ぶにはほど遠いと。…君の仮想敵国がどっちの方向にあるかは知らないが。

 ではどうすれば、日本は真に独立できるのか?
 君は、真剣に考えてみたことはお有りだろうか? もし無かったら、考えてみていただきたい。

独立への道
 自主憲法の制定?
 いやはや、もし君が、国内の法律をいじるだけで自主独立できると考えているなら、恐ろしく甘ちゃんだ。
 押し付け憲法だろうが、自主憲法だろうが、条文で、他国からの攻撃や支配を打ち破ることなどできない。それが出来るぐらいなら、今でもまだ徳川の治世が続いている。

 では、武力にて独立を勝ち取る? …これも、とても現実的だとは思えない。
 核の時代に、通常兵器だけで他国に太刀打ちできるはずもない。日本には現代戦に不可欠な航空機産業もない。
 ABCD包囲網で石油を禁輸された頃と比べて、エネルギー事情が好転しているわけでもない。

 それとも核武装する?
 それは技術的にはむろん可能だ。核兵器など60年以上前に実用化されたもの。今の日本の技術水準から考えれば、ローテクに過ぎない。 しかしながら、国際政治を思えば(恐らくは太平洋側/日本海側ともに)、それはとんでもなくリスキィな賭けとなるだろう。

 ―じゃあ、経済で一番になるかい?
 日本はすでにそれに挑戦し、失敗したように見えるね。

 ―さあ、どうする?
 日本が真の独立国となり、誇りを取り戻す現実的な道、君には思いつくかい? 「憲法さえいじれば、独立できる/日本人は誇りを取り戻せる」なんて空想の世界へ逃避するのではなく、ね。 

 どうか真剣に考えて欲しい。

和のグローバライゼーション
 さて、多くの英霊たち(全てとは言わない。亡くなられた方それぞれに考え方は違う)は、恒久的な和を世界へ樹立する夢に殉じて散っていった。
 生き残った我々には、そんな和に殉じた英霊達の夢を引き継ぐことが出来る。先人達の流した血、魂の叫び・遺志を引き継ぐことができる。

 そして、そこにこそ最も現実的な日本の独立の道がある。俺はそう考えている。
 …その道とは、和のグローバライゼーション。

 武力によるのではなく、法律の条文によるのでもなく、和の文化を輸出することによって/敵を味方とすることによって/全世界へ和の心を広げる事によって。

 もっと言えば、日本人には、和を世界へ広げる、という崇高にして大いなる使命があるのではないだろうか? 日本の独立うんぬん、というよりも、もしかすると、はるかに重要な使命が、だ。

戦乱の世界における和の民の使命
 憎しみの連鎖。宗教の対立。人を見失った正義。…少しでも世界に目を向けたなら、どれほど和の哲学が今の世界に必要か・求められているか、君にも見えるはず。

 21世紀のサムライである君。
 どうか、「日本国内で騒ぐだけで独立が達成できる」などという幻想に逃避するな。
 「日本さえ良ければ他国を犠牲にしても良い」などという、洋風の?国益論・マキャベリズムに惑わされるな。「国際政治は戦いだ」、などという薄っぺらい現実主義の罠に落ちるな。「日本人には世界を変える能力が無い」など、劣等感に逃避するな。「戦争をした日本は悪い国なので国際的な主張は控えるべきだ」などと、善悪の錯覚で目隠しをするな。挑戦する前に逃げ出すな。

 そうではなく、和の力を信じて欲しい。俺達のDNAに刻まれた和の心に、天にも届く誇りを抱いて欲しい。
 そして、いかに世界に貢献できるかを思って欲しい。いかに、俺達の手で、世界を変えることが出来るかを考えて欲しい。
 先人達の夢であった、恒久的な和を地球へ樹立するために、何が出来るかを考えて欲しい。
 俺達には、それが出来る。俺達こそは大和の民/日出ずる国の民なのだから・・・

東郷 潤


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