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報道倫理:ジェイ・ローゼン教授の「真・ジャーナリズム入門」2|『ジャーナリストが心得るべき11のモラル・チェックリスト』

前回「真・ジャーナリズム入門」として抜粋訳を紹介したニューヨーク大学ジャーナリズム学部のジェイ・ローゼン(Jay Rosen助教授が、2009年12月の講義でも為になる考察を提供していることを知り、さっそく読みながら翻訳してみた。

どうやら、本来は10箇条だったらしいが、後に1点追加したらしい。
そこも忠実に訳出する。

『ジェイ・ローゼン流:ジャーナリストとしての倫理的な報道の心得を確認する11のモラル・チェックリスト』

大学での報道倫理の講義で使用したテキスト(2009年12月)

( )1. 自分の第一の関心は、「真実」を伝え、「事実」を記録することである。 

( )2. 「真実」を伝えるにあたり生じる利害関係を、明示、最小化、あるいは完全に消化している。

( )3. どのような立場から情報を伝えているかを読者に明確にし、読者が報道の信頼性を推し量るための材料を与えている。

( )4. 嘘や誤魔化し、策を弄して報道に使う情報を入手していないか。

( )5. あらゆる情報提供者に対し、自分がジャーナリストであるということ、並びに公共利用(パブリックユース)の為の報道であることを明示しているか。

( )6. 報道を真実に基づくものとするため、使用した情報は信頼できるものであるという合理的な確信がある。

( )7製作前、製作時、製作後のいずれの過程においてもジャーナリストの領分で出来うる最大の範囲で確証ある事実を報道するよう心がけているか。

( )8. 検証可能な報道を行っている、すなわち報道した事実は第三者によって確認できる論理的可能性があるか。

( )9. 個人(の名誉)を傷つける可能性のあるストーリーであっても、市民の重大な関心事であること(又は公共の利益に適うこと)を確認したか。 

( )10.  「何が起きたかを把握したい」という公共の利益に質する作業であるという目的のみで作業に携わっているか。

本来ここまでだが後に追加。 

( )11「他者から引用(借用)した情報について、その出典を明示し、再利用した出典については、その原本著者を明示したか。

以上