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脱原発:カリフォルニア州のサンオノフレ原発、原子炉2基の廃炉が確定(OBN)

カリフォルニアで原発廃炉が確定
カリフォルニア州のサンオノフレ原発が永久廃炉されることが決まった。放射能漏れにより昨年の初め頃から運転を停止しており、安全に再稼働が行えるかが懸念されていた中での決定だった。
原発を運営するサザン・カリフォルニア・エジソンSCE)は7日に発表した声明の中で、サンオノフレ原発(略称:SONGS)の2基の原子炉[訳注:ロイターによると1983年と1984年にそれぞれ稼働を開始]が「地域に40年ものあいだ電力を供給してきた」実績を称える一方で、16か月もの間、再稼働するのか、或いは出来るのかが不明な状態が続いたことは「我々の顧客にとっても、投資家にとっても、そして地域の長期的な電力需要計画を立てる上でも問題であると判断した」としている。
「将来を見据え、2基の原子炉を廃炉にすることは、カリフォルニアの将来のエネルギー需要について、その不安を払拭し、秩序ある供給計画を可能にするであろう」
SCEのロン・リッツィンガー会長は、同じ声明の中でこう述べた。
AP通信によると、SCEは原子炉の運転を停止して以来、5億ドル以上の費用をかけて修理や代替電源の整備を行ってきた。140万世帯の電力を供給するSONGSの周辺80キロ以内には、740万人のカリフォルニア市民が生活している。
過去、ロサンゼルス・タイムスは次のように報じていた。
「サンオノフレ原発は、代替蒸気発生器[訳注:共同によると三菱重工業製で2009年以降に設置されたばかりのもの]の配管の1つから微量の放射性の蒸気が漏れ出したことがわかり、2012年1月31日にその運転を停止した。その後、業界では前例のない他の8つの配管も圧力検査で不合格となったことが発覚。さらに原発内の2基の原子炉の両方の配管において数千箇所の摩耗[訳注:共同によると1万5千箇所]の兆候があることが確認された。
SCEは、とくに2基ある原子炉のうち1つにおいて、極端に乾燥した超高圧の蒸気によって配管に生じた過剰な震動と、支持構造物の不十分な強度が摩耗の原因であるとした。配管に対する震動や摩耗は他の原発でも見られる問題だが、サンオノフレ原発で発生したような震動は業界でも例がなかった。
原発の20%を保有するSCEとサンディエゴ・ガス&エレクトリックは数年前、蒸気発生器の交換に7.8億ドルもの資金を投入しており、その費用は電気利用者たちにより現在も負担されている。」

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