GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

(回答編)尖閣ビデオ流出問題を考える:フクザツに見えることをカンタンに切り分けてみる―ある試み

世間の議論は問題をフクザツにしている?カンタンな解はあるのか


最近、ツイッター上で、ある呟きが目に止まった。

尖閣ビデオ問題も「わざわざ」問題を複雑にして論じているものが多い、(1)ビデオ自体の公開の是非と政府の対応(2)「秘密」では無いといえ漏洩そのものの問題(3)海保内部の情報管理の問題(4)軍人である船長釈放の問題。(5)当事国との関係の問題。 賢い人なら個々に片付ける。

少し言葉を交わしてみて、私はこの人の個別分解法(各個撃破)がどのようになされるのか興味を持った。

@miyamocchi_san ごもっともです。では簡単に、貴説1~5http://ow.ly/38V0F についてそれぞれの解決すべき問題点と解決策を提示してみてもらえますか。どのように展開されるのか興味があるもので。ツイートでは何ならブログに誘導してくださっても構いません。

@miyamocchi_sanこと宮本さんは快く応じてくれ、11/13~14日の2日間に渡って彼なりの解を丁寧に展開してくれた。それを1つにまとめてみて、宮本さんに約束した通り別記事『感想編』で感想を述べてみようと思う。まずは論点から。

フクザツに見える問題を個別に解する、宮本さん流の5つの論点:
  1. ビデオ自体の公開の是非と政府の対応
  2. 「秘密」では無いといえ漏洩そのものの問題
  3. 海保内部の情報管理の問題
  4. 軍人である船長釈放の問題
  5. 当事国との関係の問題。 

宮本さん流の解

  1. ビデオ自体の公開の是非と政府の対応:ビデオは国民に公開する目的もあり、証拠としての意味合いが薄れた今、非公開とする理由は無いはずです。公開すべき。 政府に公開をさせるには、議員、世論が圧力をかけるしかないでしょう。あとは情報公開請求か。
  2. 「秘密」では無いといえ漏洩そのものの問題:これは単純に「内部情報」漏洩させたという問題。秘密どうかは別。皆さんの言う行政罰の処分を下せばいいだけです。ただし、国民への説明は必須です。当事者の保安官も覚悟しているでしょうからこの件に関しては単純です。
  3. 海保内部の情報管理の問題:これも単純。「公開」前の映像が神戸の船内でも視聴できたとしたら、管理及びその状態把握が甘いだけ。規則の見直し徹底とセキュリティシステムの導入をすればいいだけ。ただし、管理の甘さの責任は取らないといけないでしょう。
  4. 軍人である船長釈放の問題:おそらく民兵である船長を釈放したのは政府の大失態。その後の一連の流れを加速してしまった。相手も公開しろと挑発していのだから早く公開していればその後の展開は変わったかも。|対策ではなく対応について。船長の再聴取はおそらく困難。あとはダブルスタンダートと非難されないよう、保安官の起訴をしないことぐらいでしょう。
  5. 当事国との関係の問題:そもそも当事国との関係をどれほど気にする必要があるのか?多少ギスギスして何が問題なのか?相手は日本が嫌いなのになぜ媚を売るような態度を取るのか?|対策ではなく対応について。相手の対応を過度に気にしない。そして国民に向けてビデオの全面公開。相手はクレームは付けても世界の目があるので今以上に関係ひどくはならないはず。要は言いたいことを言える関係にする、ご機嫌伺いはおしまいにすること。