GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

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公開質問:原子力協定承認に関する国会議員への質問(現在40名)

2011年3月31日、東北関東大震災の発生から20日後、参議院国会で「原子力の平和的利用における協力のための日本国政府ヨルダン・ハシェミット王国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件」(通称「日・ヨルダン原子力協定」)について承認のための採決がとられた。(「日・ヨルダン原子力協定」の全容
政府外務省は、概要説明で、この協定のポイントと、次の点を強調した。
「我が国とヨルダンとの間で移転される核物質,原子力関連資機材及び技術の不拡散・平和的利用を確保すると共に,我が国企業の積極的な原子力ビジネス展開が可能となる。
採決の結果は投票総数241:賛成票230:反対票11参議院公開情報に基づく)というものだった。
反対したのは、社民・共産・無所属の11名のみ
で、民主・自民・公明は全党一致で賛成した格好となった。
いち市民の感覚として、大震災発生後いまも東電原発の対処と原因究明が行われている中で、このような協定をなぜ外国と結ぶことができるのか、理解できない人も多いと思う。私もその一人だ。
日本の誇る(筈だった)最新の原子力技術・制御・管理技術について、外国と協定を結ぶことは、日本の経済・外交上利益になることはわからないでもない。だが、いま現在の日本の原発の管理・監督状況を知った上で、それでもなお日本の原発を輸出したり技術協力できると考えている国会議員の理屈とは何なのか
そこで、Twitterアカウントを持つ各党衆参両院の議員に向けて、以下のような質問を投げかけてみた。
また、両院用に質問のテンプレート(ひな形※)を作成してみた。
※質問する際には議員のIDに合わせて140文字ピッタリでツイートすると、短いリツイートではなくリプライでフルに返信が返ってくる確率が高まるため、短いIDの議員に対しては文言を追加して対応している。

参議院用)原子力保安院については政府監督機関としての能力に疑問を持たざるを得ない現状、議員は先に参議院で賛成多数で可決された原子力協定の批准法案に賛成されていますが、その根拠と理由は何でしょうか。お答え頂ければ幸いです。 #genpatsu

衆議院用)原子力保安院については政府監督機関としての能力に疑問を持たざるを得ない現状、参議院で賛成多数で可決された原子力協定の批准法案について議員は賛成されるお積りでしょうか。賛成する場合、その根拠と理由は何でしょうか。お答え頂けますか。 #genpatsu

以下はこの質問を投げかけた各党国会議員に関する基本的データと回答状況をまとめたものである。(順不同)

ヨルダン原子力協定承認に関する国会議員公開質問状況

No. 氏名質問日回答日
1 原口一博 4月1日
2 佐藤正久 4月1日
3 山本一太 4月1日
4 森ゆうこ 4月1日5月8日
5 谷岡郁子 4月1日
6 有田芳生 4月1日
7 河野太郎 4月2日
8 外山イツキ 4月2日
9 柿沢未途 4月2日
10 岩屋たけし 4月2日
11 玉城デニー 4月2日
12 金子洋一 4月2日
13 山井和則 4月2日
14 山本博司 4月2日
15 柴山昌彦 4月2日4月3日
16 小池百合子 4月2日
17 長島昭久 4月2日
18 藤田幸久 4月2日
19 藤末健三 4月2日
20 平井卓也 4月2日
21 平将明 4月2日
22 鳩山由紀夫 4月2日
23 大島理森 4月2日
24 斎藤やすのり 4月2日
25 村越祐民 4月2日
26 初鹿明博 4月2日
27 大西健介 4月2日
28 西田まこと 4月2日
29 石井登志郎 4月2日
30 谷垣禎一 4月2日
31 松浦大悟 4月3日
32 あいさわ一郎 4月3日
33 谷合正明 4月3日
34 前川きよしげ 4月3日
35 森まさこ 4月3日
36 おだち源幸 4月3日
37 橋本きよひと 4月3日
38 寺田 学 4月3日
39 川内博史 4月3日
40 中村てつじ 4月3日

【ご協力のお願い】この不毛ともいえる試みに敢えて賛同してくださる有志の方は、上記の各院用の質問用テンプレートを使って、各党両院の議員にTwitterなどで質問してください。質問したら、私宛にDMをください。頂いた報告をもとにブログを更新します。なお、質問の際、各議員の所属を把握するためなどに役に立つリソースが幾つかあるので以下にご紹介します。