GivingTreeの雑記帳 [はてな版]

seeking for my another sky─それは、この世界そのものだと気付いた

思想(Thoughts)

『テルマエ・ロマエ』に込められた“想い”に魅せられて

そろそろ、“世界連邦”の話をしてもいいのではないか そろそろ「世界連邦の話をしよう」なんていうFacebookページを始めてもいいのかもしれない。 『テルマエ・ロマエ』単行本全巻を読んだのち、映画を見て、そして作者のブログ”戦闘記”をまとめた最新著書『…

映画:ブラックホーク・ダウン(2001年)

しのごの言ってられない。 これは戦争なのだから。 ―そう思わずにはいられない作品。 だが、正義は“仕掛けられた側”にある。 過酷で凄惨な現場で、命がけで、 互いを救い合う姿は美しい。 しかし兵士でない人間には一生 その実際を理解することはできない。 …

映画:ハゲタカ(2009年)

ハゲタカ - 日本語作品二本目。中国政府系ファンドによる日本の基幹企業のバイアウトを阻止する物語だが、かつてのアメリカと日本の立場が変わっただけだということを理解している日本人はどれだけいるのだろうか。 「世界の工場」扱いされて黙っている中国…

平和:(語録)NHKプロジェクトJAPANゲスト語録(5)

NGO『WANEP』シエラレオネ支部長 私は問います シエラレオネに平和はあるのかと これは偽りの平和なのかと 皆 飢えています 貧しいのです 私にとって 平和は安全保障ではりません 経済的に豊かで 肉体的に健康で 社会の健全な一員であること それが「平和」…

平和:(語録)NHKプロジェクトJAPANゲスト語録(4)

緒方貞子元国連難民高等弁務官 「戦争のあり方が変わってきたということですよね。国家と国家の間の戦争のときこそね、そりゃあ国境も大事であるし、国家が国家の責任において国境、相手―国境の向こう―のところと戦力を尽くして戦って決着をつけるということ…

平和:(語録)NHKプロジェクトJAPANゲスト語録(3)

ジョージ・シュルツ元国務長官 「世界では今、核兵器保有国の数が少しずつ増えています。これは、ますます多くの核物質が存在していることを示しています。テロリストと呼ばれる人々が、核物質を手に入れる可能性が増大していることを意味しているのです。で…

平和:(統計)NHKプロジェクトJAPAN国際アンケート結果(2)

「国際貢献」に関する国際アンケート 上:問1「アメリカ、EU、ロシア、日本、中国のうち、国際貢献を果たしているのはどこだと思いますか?」 (全世界) 下:問2「日本は国際貢献を果たしていると思いますか?」 (日本・全世界) 国・地域北米、中南米、ア…

平和:(語録)NHKプロジェクトJAPANゲスト語録(2)

ハーバード大学教授アマルティア・セン博士 「『国家の安全保障』と『人間の安全保障』の違いは2つあります。まず、『人間の安全保障』は個人に焦点を当て、人間がどのような生活を送っているかを真っ先に考えるのです。これに対して、『国家の安全保障』の…

平和:(語録)NHKプロジェクトJAPANゲスト語録(1)

ブトロス・ガリ元国連事務総長 「国連が新たに生まれ変われると思ったのは私の幻想でした」 「私は誤りを犯しました。原因の1つは、国際社会にはまだそれを受け入れる準備ができていなかったことです。超大国であるアメリカも、まだ十分な準備ができていませ…

平和:(統計)NHKプロジェクトJAPAN国際アンケート結果(1)

「法による平和主義」か「力による安全保障」かに関する国際アンケート 上:問1「あなたの国が平和を実現・維持する為には、何が有効だと思いますか?」 (全世界) 下:問1「あなたの国が平和を実現・維持する為には、何が有効だと思いますか?」 (アフリ…

平和:脳科学者が自身で体験した「平和脳」の世界を書き起こす

トーク:脳学博士のジル・テイラー氏が自身で体験した脳卒中の世界を語る(英語) 友人を通じて、上のビデオ(英語)を紹介するBLOG記事の存在を知った。脳科学者(正確には神経解剖学の専門家)であるジル・ボルト・テイラー(Jill Bolte Taylor)という博…

平和について考える時間(下)

ワインを少し飲んで一息つき、続きを読む。 そして、この憲法学者は尊敬すべき人だと感じる記述にぶつかる。 憲法を変えることに賛成の人も反対の人も、実際に9条があることでどんな事態を未然に防げているのか、あるいは9条を変えることで日本がどれほど深…

平和について考える時間(上)

首都圏が台風の猛威にさらされている間、平和について考える時間が少しできた。 人の思考というのは不思議なもので、喧騒の中に静けさを見出したり、豪雨の中で黄昏れの時間を得たりする。俺の場合は、暴風雨の中でまるで時が止まったかのようにすべての音が…

思考:時代を超える真理

人の力が進む道と 人の知がたどる道とは 接していて同じ道ともなる。 そうであるのに、 抽象的な事柄にこだわり 考え込む根深い悪習があることを考慮すると、 より確実な学問への道は、 実際に関わる基礎から始め、 そこで掘り起こした実地の面を刻印として …

平和:現代の子どもたちが考える戦争と平和

今日放送のNHK教育の土曜かきこみTVスペシャル『戦争と平和を考えよう』で、小学校5年生から中学3年生までの子どもたちが、戦争、平和、憲法、日本のこれからをどう考えているか、思い思いの考えを述べた。上記は、番組中に出てきたそれらの子どもたち…

平和:軍事を直視しない現代の国際関係論

国際関係の根底には軍事問題が常に存在し、 軍事問題は国際関係を律する大きな要素であり、 安全保障上の根幹である軍事の知識を 欠いた国際関係論は砂上の楼閣に過ぎない。 防衛大学校・防衛学研究会 防衛大学校・防衛学研究会 編 『軍事学入門』(かや書房…

映画:ルワンダの涙(BEYOND THE GATES)―2005年

とても娯楽に分類できるものではなかたったので、「思想」に分類した。 ルワンダの悲劇は、「保護する責任」(Responsibility to Protect=R2P)という新しい思想を生み出す土台となったからだ。しかも俺は今日、日本の国会を代表する人間として、丸一日その…

ID:静かなる誇り

「国家の誇り」を闇雲に強調するのは、 誇りに自信が持てない証拠にしなからない。 作家・高橋秀実 リクルート・フリーマガジン『R25』 2006年9月28日号(No.111)の巻末コラム 『結論はまた来週』より 「自分探し」と同じで、「誇り」にこだわる人間は、 そ…

人権:(訳)米ブッシュ政権における文民の暴走に抗うJAG将校たち

法の正義を希求する者たち 著者:Nat Hentoff 翻訳:GivingTree 米ワシントンタイムズ、2006年9月11日掲載の記事『"Seeking Justice"(法の正義を希求する者たち)』より 2006年9月11日 彼らはほとんど表舞台に現れない。だが米国の陸・海・空そして海兵隊に…

主権:リーダーを選ぶ国民の責務

日本国民は、自分たちの未来を形成する外交関係について深く考え、 それに従って政治家に影響を及ぼすことが、これまでになく重要となっている オランダの政治学者 カレル・ウァン・ウォルフレン 小学館『SAPIO』9/27号、シミュレーション・レポート『世界に…

平和:自分の平和思想の起源(1)

『ヤマト』から学んだこと 「『宇宙戦艦ヤマトⅢ 太陽系の破滅』の全あらすじ ●序章 物語は、東西冷戦さながら宇宙を二分にして覇権を争っている“星間国家”なるものによって発射された1発の流れ弾の惑星破壊プロトンミサイルが太陽に命中したことで、人類の運…

平和:自分の平和思想の起源(序章)

自分にとっての反戦アニメとは 「反戦」とは言っても、当時のアニメでは、主人公をはじめとする「正義を行う側」が武力を使う─というか使いまくる。その使用を最小限に抑えて(少なくともそう努力して)、最大の癌である敵の首領を倒すと平和が訪れる─そうい…

平和:自分の平和思想の起源(前書き)

はじめに 子どもの頃まで立ち返ってみると、俺の平和思想の基礎は反戦的なアニメを見ていて育ったものと思える。俺は日本の歴史教育をほとんど受ける機会がなく、外国滞在中に日本の戦史を学んだ。小中のほとんどを海外で過ごし高校からは日本の教育と無縁に…

主権:国家主権は派生概念である─Delrio

A state sovereignty is nothing but a derived subject: that is, derived from the people. States are born and evolve from the will of their peoples, a will not always listened to and respected, and sometimes not even solicited. 国家主権は派…

主権:議会民主制は主権委譲によって成り立つのではない─Parry

It must be emphasized ... that the powers exercised by a pariliamentary majority do not endow it with sovereignty ... and must be subject to restraints imposed by a constitution whose primary function is to defend the sovereignty of the ci…

人権:人間尊重は人類の原則である─Papisca

Today, people would no longer maintain as a matter of principle that respect for human dignity should be subordinated to state sovereignty. 全人類の原則として、国家主権のために 人間の尊重が二の次とされることは、 もはや認められないのである…